ウィスキー

ウイスキーは蒸留酒の一つで、大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物を麦芽の酵素で糖化し、これを発酵させ蒸留したものである。
「ウイスキー」の名称は、ゲール語のuisce beatha(ウィシュケ・ベァハ 、「命の水」の意)に由来する。
英語では「Whisky」または「Whiskey」と表記され、前者は主にスコッチランドや日本、後者は主にアイルランドで使用される。アメリカは両者が混在する。
日本語ではウィスキーまたはウヰスキー、ウ井スキーとも表記され、漢字では火酒と書かれる。ただし、酒税法での正式名称は「ウイスキー」である。

ウィスキーの歴史

ウイスキーが歴史上はじめて文献に登場したのは、1405年のアイルランドである。このときウイスキーは修道士たちによって製造されていた。
スコットランドでも1496年に記録が残っているが、実際にはウイスキーはこれより数百年も前からあったと考えられている。
初めてウイスキーが製造されたのがいつで、それがどこだったかはわかっておらず、この時期のアルコール飲料の製造記録は残っていないために推定することはむずかしい。また、ウイスキーは個別の集団によってそれぞれ独立に発明された可能性もある。

ウィスキーの製法

麦を発芽させ、その麦芽に含まれる酵素を利用してデンプンを糖化させる。この方法自体はビールの仕込みとほぼ同じであり、これを濾過して麦汁(ばくじゅう)を得、これを酵母によって発酵させると、アルコール度数7~8%の「ウォッシュ」(Wash) と呼ばれる液体となる。これを単式蒸留器で蒸留する。
一般に、複数回の蒸留を終えた際のアルコール度数は60~70%で、色は無色透明である(これをニューポットと呼ぶ)。
蒸留液は木製の樽に詰められ(スコッチ・モルト・ウイスキーでは通常、材木にオークが用いられるが、これに限らない)、数年以上エイジングして熟成させることによって豊かな風味と色を呈する。
ウイスキー原酒は熟成により、樽毎に異なる風味に仕上がるものであり、最終的にはこのいくつかの樽の原酒を調合し、香味を整えてから度数40%程度まで加水し、瓶詰めされ出荷される。
なお、ワインと異なり瓶詰め後に熟成が進むことはない。

ウィスキーの分類(原料)

モルト・ウイスキー
大麦麦芽(モルト)のみを原料とするもの。一般的に、単式蒸留釜で2回(ないし3回)蒸留する。少量生産に適合的で、伝統的な製法。もっとも、大量生産や品質の安定が難しい。

グレーン・ウイスキー
トウモロコシ、ライ麦、小麦などを主原料にするもの。連続式蒸留機による蒸留を経るため、モルトウイスキーに較べ香味に乏しく、通常はブレンデッドウイスキーに加えられ、風味を和らげる。

ブレンデッド・ウイスキー
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドしたもの。大量生産や品質の安定に適合的。

ライ・ウイスキー
主に北アメリカで生産される。ライ麦を主原料とする。カナダとアメリカ合衆国ではそれそれ定義が異なる。

コーン・ウイスキー
トウモロコシを原料とする。アメリカン・ウイスキーにおいて原材料の80%以上にトウモロコシを用いたものを指す。

ウィスキーの分類(生産地)

スコッチ・ウイスキー
スコットランドで造られるウイスキーをスコッチ・ウイスキーまたは単にスコッチと呼ぶ。仕込みの際に、泥炭(ピート、Peat)で麦芽を燻蒸するため、独特の香気(スモーキー・フレーバー)があるのが特徴である

アイリッシュ・ウイスキー
アイルランドで造られるウイスキーをアイリッシュ・ウイスキー と呼ぶ。大麦麦芽のほか、未発芽の大麦やライ麦、小麦なども原料として使用する。
最大の特徴は、ピートによる燻蒸を行わないことと、単式蒸留器による蒸留回数が3回であること。これにより、一般的なスコッチウイスキーよりもまろやかな味わいに仕上がる。

アメリカン・ウイスキー
アメリカ合衆国で醸造されるウイスキーの総称。地域によって差があるが、他の地域のウイスキーではあまり用いられないトウモロコシを原料として用いる特色がある。
バーボンはアメリカン・ウィスキーの1カテゴリーである。

カナディアン・ウイスキー
カナダ原産。トウモロコシを主原料とするベース・ウイスキーとライ麦を主原料とするフレーバリング・ウイスキーをブレンドして作るのが特徴。

ジャパニーズ・ウイスキー
竹鶴政孝(後のニッカ創業者)がスコットランドに留学し製法を学び、壽屋(現サントリー)で製造を開始した。そのため日本のウィスキーは製法、風味ともスコッチウィスキーを範としている。
創業当時はあまり評判が良くなかったが、近年の品質向上は目覚しく、国際的な品評会で高い評価を収めることが増えている。
上記4ヶ国に日本を加え「世界五大ウィスキー」と呼ばれることもある。

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更新:2008年11月11日

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