カクテルの歴史

バーの華、カクテル。
近年はモルト・バーやワイン・バーといった単独で飲む酒をメインにするバーも増えましたが、それでもやはりバーの4番バッターと言えばカクテルでしょう。
バーテンダーの流れるような所作から作り出される色鮮やかな液体は、まさに「飲む宝石」。カクテルのないバーはどうも味気がなくていけません。

ところでそのカクテル。バーが好きな人にはあまりにも身近な存在ですが、意外と知られてないことも多かったりします。ここではカクテルについて簡単にまとめてみました。

カクテルの定義

カクテルの定義としては「2種類以上の酒、ジュースなどを混ぜ合わせて作る混成ドリンク」と言うのが一番適しているかと思います。
この定義で見れば、水割りやオンザロックなどもカクテルになってしまいます。また、一般的にはカクテルと言えばお酒になると思われていますが、ジュースだけを混ぜ合わせたノンアルコールカクテルや、生の卵黄にスパイスを振りかけたプレーリーオイスターなんていうカクテルも存在します。
オンザロックをカクテルと言う人はいないでしょうし、ノンアルコールカクテルはバーでオーダーしても普通に出てくる「カクテル」ですから、まぁこのあたりの定義は曖昧なものなのでしょう。

カクテルの歴史

「酒に何かを混ぜて飲むもの」と考えた場合、はるか大昔に人類はカクテルを飲み始めていました。古代エジプト、古代ローマ、あるいは唐の時代にまでさかのぼります。
当時はビールやワインが飲まれていたのですが、それ単体では味が悪く、蜂蜜やナツメヤシのジュースを混ぜたり、また海水で割って飲むと言った習慣もあったようです。

また、中世ヨーロッパでは冬になるとワインを温めて飲む習慣がありましたし、17世紀になると、インドでパンチが作られるようになりました。
しかし、これらの時代のドリンクには「カクテル」という名称はなかったようで、「カクテル」という言葉が登場するのは17世紀になってからのことだそうです。

カクテルが今の形に近づいたのは、1875年、カーネル・フォン・リンデが製氷機を発明してからだと言われています。製氷機によって氷が一年中手に入るようになり、「酒を冷やして混ぜる」技術が広く伝えられました。

もう一つ、様々なカクテルが作り出され世界中に広まった大きな契機が、アメリカで1919年から始まる世紀の悪法「禁酒法」です。この法律により粗悪な密造酒しか出回らなくなり、それらを何とか美味しく飲もうとして様々なカクテルが誕生しました。また、アメリカで職を失ったバーテンダーが、それらのカクテルをもってヨーロッパに渡り、かの地でカクテルの普及に努めたと言われています。

カクテルはヨーロッパの社交界に受け入れられ、味だけではなく見た目にも綺麗なものをという要望が多くなり、リキュールメーカーはより美味しくよりカラフルな酒を開発するようになり、またそれらを使いこなし見事な色合い、味わいのカクテルがブームとなり世界中に広がったのです。

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更新:2008年11月11日

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