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そうだ、東京のBarへ行こう! [PR]

露口 (松山 二番町)

人は外見で判断しちゃいけません。なんてことはわざわざ言わなくてもお分かりでしょうけど、Barも外見で判断しちゃいけないのです。そんなことすると、珠玉の名Barに入りそびれちゃいますからね。


旅に出たときなど、私はまだ日の高いうちから飲み屋街をぶらぶらして今夜行くべき店の当たりを付けます。松山に行くに当たって「Bar露口」はマストだよとの教えを元に、昼の間に下見に出かけたわけですよ。そしたらなんというかまぁ・・・。崩れかけ、なんて口が裂けても言えませんけど、扉の上の電気メーターが完全に止まっちゃってるのを見て「閉めちゃってますね」と判断したのはあながち間違ってないと思います。


夜、再び店の前を通ると、中から灯りが。おっと、やってるんじゃあないですか。他にあんまり入りたくなるような店もなかったので、よかったとばかり扉を開けました。店内は明るく内装は質素。まだ私が口開けだったこともあり、なんとなく寂しい感じがしましたけど。痩身のマスターは口数少なく、ゆっくりとした手つきでジンりッキーを作ってくれました。


どちらもしゃべるとなくしんとした時間がしばらく。扉が開いて、情報元曰く「名物ママさん」がご出勤されたことで雰囲気が一転、一気に華やか(というか賑やか)になりました。とにかく明るくて良くしゃべる(笑)。私が大阪から来たというと大阪や年に1回訪ねられる京都の話、松山は初めてだというと地図を片手に県内の観光スポットをひとつずつ丁寧に解説してくれます。ホント、名物ママさんです。


いつの間にか店内は満席に。何がすごいかって言うと、ずっとしゃべり続けているのにお客さんとの会話の継ぎ切りがめちゃくちゃ上手なのです。一人客、カップル、仕事帰りのサラリーマンと客層は様々なのですが、気がついたら隣のカップルと自分がしゃべってたり。ママがさりげなく話をつなげてまた別のお客のところへ行くわけです。しかも当たりがものすごく柔らかいので、ついつい話に引き込まれてしまう。私もいろんな酒場で酒を飲んでますけど、ここまで会話の上手い人はあまり見たことがありません。


最初は寡黙な人だなと思ったマスターも、いつの間にやら一緒になって話をしています。その間も次々お客は入れ替わり、また満席で入れなくて「もう一周してくるわ」と言い残す人も。口開けの私がどかなきゃいけないのですけど、あまりの居心地のよさについつい長っ尻をしてしまいました。申し訳ない。


地元の人に愛されるのがBarの最も正しい姿だと思います。そういう点で「Bar露口」ほど地元に愛されているBarも少ないのではないかと思わせる強烈なパワーを感じさせられました。


ちなみに、昼間見たときに電気メーターが止まってたのは、この店何と冷蔵庫がないのだそうです。納得。って納得しないよ!

ここにも露口さんが紹介→バランタイン バーテンダー物語

Author 酒もん屋

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