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ぷれいやあず(熊本 栄通り)

player.JPG「ぷれいやあず」は太田和彦氏の名著「ニッポン居酒屋放浪記 望郷篇」の熊本編に登場するバーです。この本は非常に面白いのですが、登場する酒場のデータが掲載されていないのです。まぁ探そうと思えばいくらでも方法はあるのですが、そこまでしてまでという思いもあるわけでして・・・。


てことで先日熊本へ行った折に繁華街をぶらぶらしておりましたら、何気に目に飛び込んできたこの看板。探していたわけではないのだけども、偶然とはいえ見つかったのであれば入らない理由はないですなということで早速突撃。


店が入っているビルも古いのですが、このバーも相当古い。時間が止まったような古色蒼然とした内装が、古いバーが大好きな私には嬉しい限りです。バックバーには思わずのどを鳴らしてしまうようなオールドボトルも並んでいますし・・・。


ジントニックを飲みながらしばし内装を眺めていると、おもむろにバーテンダー氏がカードのシャッフルも鮮やかに私たちの前に立ちます。そう、このバーはマジックをやってくれると「放浪記」に書かれていたのです。入店したときは誰もいなかったので、一見さんとしてはなんとなく切り出しづらかったのですが。


マジックは最近よくテレビなどでやっているものと同じような内容(と思う)。ところが、これが目の前でされるとホントに分からない!選んだカードがおしぼりの下から出てきたり、ちぎったカードが手の中(私の!)で復元されたり。思わず絶句してしまうほどの鮮やかさです。

むむむ・・・

多分これはムキになればなるほど分からなくなるもので、また無理してまでタネを暴こうとするのはスマートではない、なんて頭では分かってるのですけど。それでも何とかして・・・と思いながらもう一度もう一度とおねだりする私は無粋な人間です(笑)。「では、種明かしつきの簡単なものを」ということでやってもらったマジックは、何と2回目で連れが見破ってしまう快挙(?)。何度やってもわからなかった私って・・・。


いつの間にか店内は満席。はっきりと一見さんを拒絶するような扉なのに、実に雑多な層のお客さんで賑わっています。マスターとのマジックに嬌声を上げる者、2人で込み入った話をする者。まだ早い時間なのにカウンターに突っ伏して寝る女(笑)。ネイバーフッド・バーのいい雰囲気が醸し出されています。


熊本は日本有数のバー天国と私は思っているのですが、そのことを裏付けるようなグッドバーでした。それにしても普段からこんないいバーで酒が飲めるなんて。熊本の人はつくづく羨ましい・・・。

Author 酒もん屋

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